年間流星群予定表

流星群の日にち (クリックすると説明に飛びます)出現目安数(/1時)
1月3−4日 りゅう座ι(しぶんぎ座)流星群 20-40
1月19日 かみのけ座流星群 数個
4月中旬 おとめ座流星群 数個
4月22−23日 こと座流星群 10以下
5月6−7日 みずがめ座η流星群 10以下
6月8日 おひつじ座流星群 数個
6月27−28日 ポン・ウィンネッケ流星群
7月29日 みずがめ座δ流星群 数個
7月30日 やぎ座流星群 数個
8月5日 みずがめ座ι流星群 数個
8月12−14日 ペルセウス座流星群 30-50
8月20日 はくちょう座流星群 数個
10月8−9日 ジャコビニ流星群 数個?
10月21−22日 オリオン座流星群 10程度
11月上旬 おうし座北流星群 数個
11月上旬 おうし座南流星群 数個
11月17−18日 しし座流星群 50-100<
11月29日 オリオン座χ流星群 数個
12月11日 いっかくじゅう座流星群 数個
12月14−15日 ふたご座流星群 40-60
12月22−23日 こぐま座流星群 数個


りゅう(四分儀)座流星群(1/3-4)
りゅう座流星群は、三大流星群 (りゅう・ペルセウス・ふたご/しし座は活発でない年があるため入らない)の一つといわれている。 だから、1時間に十数個程度の流れ星が見られるだろう。 活動期間は1月1日〜5日頃と短い。
りゅう座は、北の空にあり、北斗七星のすぐ下あたりが、 この流星群の輻射点と呼ばれるところ(りゅう座ι星の近く)で、 ここから四方八方に飛ぶように見られる。 この輻射点は、北天のため、日本では沈まないことは沈まないのであるが、 明け方になっていく方が、高度が高くなる。 だから、この時期に、夜半前だと、輻射点が低く、とても長い流星が見られる。
しかし、この流星群は、活動期間がとても短く、 3日〜4日の明け方にかけての時に顕著な活動が見られるが、 その他の日は、ほとんど流星が見られない。 ピークの時間も、はっきりとわかるような感じである。明るい流星も結構多い。


かみのけ座流星群(1/19)
1月10日〜25日頃に活動が認められる流星群だが、 ピークがあまりはっきりしてない。 流星群より、この群以外の流星(散在流星)の方が多いかもしれない。 ただ、かみのけ座は、しし座とうしかい座の間あたりに位置し、 だいたい一晩中見ていられる。


おとめ座流星群(4月上旬)
3月10日〜5月15日あたりという長い期間に活動を行っているようだが、 ピークがはっきりせず、数的にも、1時間1個あるかないか程度である。


こと座流星群(4/22-23)
4月16日〜25日あたりが活動期間といわれており、 ピークの22日夜半過ぎ(23日)は、1時間10個程度現れると思われる。 この流星群は、時々突発的に数が増えることがあり、 不定期に10倍くらいも数が増えたこともある。 最近では91年に起こっていたが、いつ起こるのかわからないので、 ピークの出現数は、増える可能性もある。


みずがめ座η流星群(5/6-7)
4月25日〜5月10日頃が活動があり、ピークは5月6〜7日頃だが、 みずがめ座が秋の星座であり、夜半過ぎにならないと活動が見られない。 だから、見るなら、明け方に限る。 ハレー彗星の塵による流星群。


おひつじ座流星群(6/8)
5月29日〜6月18日頃が活動があるのだが、 おひつじ座付近に太陽があるため、夜にはほとんどこの流星群は見られないので、 夜の眼視観測はほぼ不可能であり、電波観測などに頼らざるを得ない。 出現数も、1時間に1〜2個と、きわめて少ない。


ポン・ウィンネッケ流星群(6/27-28)
1998年に71年ぶりに活動をしたこの流星群、 活動期間は、6月25日〜7月2日頃と予想されているが、 いきなりの突発的に活動を開始したので、今後、どうなるのかまったくわからない。 梅雨の時期だが、98年には、雲の合間から1分1個程度の流星が見られた。 報告によると、1時間に100個程度見られたというのもあり、 今後どうなっていくのか、見守るべきである。


みずがめ座δ流星群(7/29)
7月15日〜8月15日頃に活動すると見られ、1時間数個の活動を 維持している。ほかの流星群とも組み合わさって、 7月下旬〜8月上旬は、流星がとても見やすくなる。


やぎ座流星群(7/30)
これも7月15日〜8月15日頃に活動すると見られている。 流星数はきわめて少ないが、火球(流れ星のマイナス等級)が多く、 爆発するのが見られるのも多い。 ほかの流星群とも組み合わさって、 7月下旬〜8月上旬は、流星がとても見やすくなる。


みずがめ座ι流星群(8/5)
7月25日〜8月20日頃がこの流星群の活動期で、 ピークは、あまり定まっていない。数も、1時間に1〜2個程度までしか 流れないだろう。 ただし、7月末〜8月初旬にかけて、みずがめ座δ流星群とつるんで、 流星数がとても増えてみえることもある。ペルセウス座流星群を抜く時もあるという。


ペルセウス座流星群(8/12-13)
通常の年というか、しし座流星群が有名になるまでは、一番有名だった ペルセウス座流星群。なかなかこの星座を知らない人も多いが、名前だけは有名で、 お盆の夏祭りなどの空に流星が多いのは、この流星群のためである。 三大流星群の一つに数えられ、1時間に50個程度見られるが、 92年あたりのピークに比べると、だいぶ少なくなって来ている。
この流星群は、7月20日〜8月20日頃に活動、 明け方に北の空にペルセウス座が昇ってくる(カシオペア座のすぐ下)ため、 明け方、2〜4時ごろがベストだと思います。


はくちょう座流星群(8/20)
8月10日〜25日頃がこの流星群の活動期で、 1時間で数個くらいしか飛ばないといわれているが、 ペルセウス座流星群のピークあたりにもこの流星群のピークがあるのではと 言われていますが、確かに、ペルセウス座流星群の観測の時に、 ペルセウス座流星群ではない流星をたどってみると、 このハクチョウ座流星群の時が多いです。


ジャコビニ流星群(10/8-9)
98年に13年ぶりの活発な活動をしてくれたこのジャコビニ流星群。 この流星群の元となるジャコビニ彗星が戻って来たから、98年は、 ピーク時の1時間に6〜70個近く観測できた。 夜空のキレイなところでは、数百見られたという報告もあった。
ただ、この流星群は、13年ごと、彗星が戻ってきた年に見られるくらいで、 それ以外の99年以降は、ほとんど見られないと思われる。 ただ、98年が多かったため、もしかしたら。。。という期待もある。


オリオン座流星群(10/21-22)
ハレー彗星の塵による流星群として有名なこのオリオン座流星群は、 活動期が10月10日〜30日といわれ、時間的には、22時やそれ以降あたりが オススメになる。
個数としては、1時間10個程度だが、それが数日は持続してみられる。 見に行っても損はしない流星群の1つだろう。


おうし座北・南流星群(11月上旬)
おうし座の北と南にそれぞれ輻射点を持っているが、だいたいどちらも 活動的には変わらず、10月15日から11月いっぱい活動を続ける 流星群である。が、その分、ピークがはっきりせず、 数は、1時間数個ずつ、北群・南群合わせても10個にも満たない。 ただ、98年は特に、数はそう多くなかったものの、火球を伴うものが 数多く見られた。98年の石川県沖の日本海に着水したと思われる いん石も、このおうし座流星群によるものだろうといわれており、 その付近の日は、ほぼ毎晩、火球が目撃されていたので、 活動が活発になってきたのかもしれない。 しし座流星群の活動かと勘違いされてしまいがち。


しし座流星群(11/17-18)
98年2月にしし座流星群の元となる塵を落とす母彗星が回帰して、 98年と99年は、要注意の年といわれている。 98年は、ヨーロッパ付近で流星雨が見られたが、99年はどこかまったくわからない。
活動期間は、11月15日〜22日あたりといわれているが、 98年は、11月上旬あたり、もしくはもっと前から活動を開始していた。 また、12月になっても、しし座流星群と明らかに思われる流れ星が 98年には見られており、活発化していることを物語っていた。
しし座流星群の特徴は、明るいこと。また、しし座は、明け方に東から昇って くるために、夜半過ぎ頃じゃないと見られないと言われている。 ただ、98・99年は、だいぶ前から、少ないものの、見られている。
ただ、99年、2000年あたりは、流星雨が世界のどこかで起こりそうだが、 どんどん年を重ねていくごとに、見えなくなっていく。 今度の33年後までは、ほとんど見られない流星群になるので、 99年は見納めという気持ちで見るべきだろう・・・。


オリオン座χ流星群(11/29)
11月22日〜12月10日までが活動期間といわれるが、 1時間に3個くらいしか見られない。 11月下旬と12月上旬とは流れ星の性質が違うという。 それも注目して、探してみよう。


いっかくじゅう座流星群(12/11)
12月5日〜17日までが活動期間といわれるが、 1時間にこれも2〜3個くらいしか見られない。 いっかくじゅう座は、オリオン座のすぐ横にいるので、 オリオン座χ流星群と間違えやすいとおもわれるが、明るい流星が多い。


ふたご座流星群(12/13-15)
しし座流星群が終わって、一息つこうとするとある、三大流星群の一つ。 しし座の興奮を覚まさないために、これは見るべし。
12月7日〜18日までが活動期間といわれており、 ピークの後は、急激に数が減ると言われている。 ピークじは、1時間に50を超すくらいで、空のくらい場所だと、 1時間で150個ほど見えたという報告も98年に聞いた。 極大は14日未明などであるが、その付近数日は、たくさんの流星が見られるだろう。 ふたご座自体、一晩中見られているので、一晩中流れ星は見られるが、 98年は、夜半過ぎに多くなる傾向だった。
21世紀中に、流星の塵が移動し、この流星群がなくなるという話があったが、 どうも、そういうことはなさそうで、毎年安心してこの流星群を迎えれそうだ。


こぐま座流星群(12/22-23)
1年を締めくくるこのこぐま座流星群は、 12月18日〜24日までが活動期間といわれるが、 1時間に2〜3個くらいしか見られない。 ただ、いきなり突発する時があり、最近では94年に数が増えた。 98年は、例年通り、1時間数個の出現にとどまったようだが、 今後、いつ、突発的に数が増えるかわからず、これも注目だ。


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